シンプル研究室

「知識をシンプルに」をモットーに発信していきます!

2020-01-01から1年間の記事一覧

暗記しない勉強法 ~医師の実践してきた勉強法~

「勉強=暗記」と思っている方もいるのではないでしょうか。 はっきり言います。暗記は勉強法の中の一部でしかありません。

簡単!!中心溝の見分け方

中心溝とは 中心溝とは前頭葉と頭頂葉の間にある脳溝のことです。 中心溝を挟んで前方に中心前回、後方に中心後回があります。 中心前回は運動野があり、随意筋の運動に重要な役割があり、 中心後回は感覚野があり体性感覚に重要です。 このように中心溝は頭…

リンパ節腫大の良性・悪性の鑑別

良性のリンパ節腫大 リンパ節は癌の転移やリンパ腫のほかにも炎症による反応性の腫大もあります。 そのためリンパ節腫大もエコーやCT、MRIで見つけたら良性なのか、悪性なのか鑑別する必要があります。 炎症により反応性に腫大している場合、リンパ節が扁平…

線維性腫瘍と粘液性腫瘍は遅れて造影される

通常の腫瘍の造影仕組み 通常の腫瘍は血管新生が盛んになっているため、血流が増加し造影効果が高まります。 また血流が多いため造影晩期にwashoutされます。 前回のブログにて詳しく紹介しているので参考にして頂けると幸いです。 脳とそれ以外の組織の造影…

付箋復習勉強法 ~医師の実践してきた勉強法~

はじめに 医師の実践してきた勉強法シリーズ第2回です。 前回の続きになりますので前回をまだ読んでいらっしゃらない方はぜひ読んでみてください。 前回(第1回)↓ nyoronyoronyoro.hatenablog.com 勉強法を紹介する前に 私が自分で勉強法や勉強の仕方を考え…

脳とそれ以外の組織の造影される仕組みの違い?

脳の造影される仕組み 脳の場合、血液脳関門(BBB)があるため正常では造影剤が間質に染み出してくることはありません。 しかし癌の場合、周囲のBBBがある程度破壊されるため、造影剤が間質に染み出し造影されます。 脳以外の組織の造影される仕組み 脳以外の…

医師の実践してきた勉強法①

はじめに このページでは私が医学部受験、医師国家試験の勉強で使用した勉強法について紹介していこうと思います。 どれもオリジナルの勉強方法なので他のサイトや書籍には書いてないと思います。 ちなみにですが、これから紹介する勉強法で頭が悪い私でも医…

腫瘍と嚢胞での造影効果の差

一般的に造影CTにおいて腫瘍は造影され、嚢胞は造影されない。 しかしbeam hardening効果などのアーチファクトにより嚢胞も造影されてしまうことがある。 ではどのようにして腫瘍と嚢胞を区別するのだろう。 それは造影効果の程度で区別することができる。 …

MRIにおける腫瘍と膿瘍の区別の仕方

MRIのT1では腫瘍も膿瘍もリング状に増強され区別することができません。 しかし拡散強調画像(DWI)を使うことでこの二つを鑑別することができます。 腫瘍はその辺縁が増強されT1と同じようなリング状に増強されます。 膿瘍は逆に中心の液性成分が増強されます…

CTとMRIを比較してみた

CTとMRIの特徴を比較してみました。 コントラストの良しあし、費用、撮影時間、被爆の有無について比較すると以下のようになりました。 CT MRI コントラスト まあまあ 良い 費用 安い 高い 撮影時間 早い 長い 被ばく あり なし CTはMRIほどコントラストをつ…

CTとMRIの原理の違い?

CTはX線を人体に照射し、透過したX線を検出することで人体の輪切り画像を作成します。 MRIに関してですが、物質が強力な磁場の中で、ある周波数の電波を照射されると物質中の水素原子が皆同じ向きを向きます。次に、その電波を切るとその物質特有のスピード…

MRIのIn phaseとOpposed phaseとは?

通常MRIは水と脂肪の信号を同時に記録している。 例えば水の信号が4、脂肪の信号が2とすると、4+2で6の信号として記録される。(左の図) この脂肪の信号を逆の位相で記録することもできる。 つまり水の信号は4のままで、脂肪の信号が-2となり、4-2で合計2…

CT・MRIのピクセルとボクセルの関係

CTやMRIはデジタルの画像なので拡大していくとモザイクのようなドットで示されています。 このドットの一つを「ピクセル」といい、それにスライス厚を考慮した四角柱のことを「ボクセル」といいます。 CTでは通常512×512、MRIでは256×256、256×128のピクセル…

CTってX線の何倍の被ばく線量なの?

放射線被ばくの生じる画像検査としては主なものとして胸部X線撮影、CT撮影、上部消化管検査、核医学検査、PET検査、マンモグラフィがあります。 それぞれの被ばく線量はどのくらいなのでしょうか。 胸部X線撮影 0.06mSv CT撮影 5~30mSv 上部消化管検査 3mSv …