シンプル研究室

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CTってX線の何倍の被ばく線量なの?

放射線被ばくの生じる画像検査としては主なものとして胸部X線撮影、CT撮影、上部消化管検査、核医学検査、PET検査、マンモグラフィがあります。

それぞれの被ばく線量はどのくらいなのでしょうか。

 

胸部X線撮影

0.06mSv

CT撮影

5~30mSv

上部消化管検査

3mSv

核医学検査

0.5~15mSv

PET検査

2~10mSv

マンモグラフィ

2mSv

出典:赤羽,Innervision,25,46-49,2010

 

 

 

上の表からCT、核医学、PETは撮影する範囲で被ばく線量が変わることが分かります。

当然、頭部のみのCTよりも骨盤から頭部までのCTの方が被ばく線量が多くなります。

被ばく線量を分かりやすくグラフにすると以下のようになります。

なおCT、核医学、PETは最低線量でグラフにしています。

 

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これを見れば明らかなように胸部X線の線量はCTよりもかなり少ないことが分かります。

数字でこの2つを比較すると、CTは胸部X線の83倍の被ばく線量があることが分かります。

それほどCTは被ばく線量が多いのです。

このことから被ばく線量を抑える必要がある子供の場合などにはX線撮影が有用であることが分かります。